デジタルカメラの部屋

2006年8月20日更新


一枚の絵

2006年7月31日

動機

オリンパス光学工業(株)のデジタルカメラCAMEDIA C-2100 Ultra Zoomを買いました。元々カメラに無学な私ですが、趣味にできたらいいなと思ったのがきっかけでした。

学生の頃に、空の雲や川の流れといった絶えず変わる自然界のパターンを、永遠眺めていたことがあります。あの頃憑かれたように眺めていたのですが、自分が何に興味があるのかがよくわからなかった。今ではその強い興味も消えました。

カメラのファインダを通して見ることでもう一度あの「興味」を思い出すのではないかという気がしています。

 

撮影ノウハウリスト

ちょっと工夫して撮影するためのメモです。原理は下の「カメラの仕組み」を参照してください。

カメラの仕組み

写真の出来を決めるパラメータを順に説明します。

 

パラメータ

感度

フィルムにISO100, ISO400といった表現で記載されています。ISO100が一般的なフィルムです。ISOの後の数字に感度が比例します。

感度を上げると、暗いところでもシャッタスピードを上げることができます。

フィルムの場合には感度が高くなると解像度が落ちるというトレードオフがあります。デジタルカメラの場合、感度を上げるとノイズが増えるというトレードオフがあります。

C-2100UZの場合、オート、ISO100, ISO200, ISO400が選択できます。オートにすると、暗いところでフラッシュを使用しない場合に(手ぶれ防止のため)自動的に感度を上げてくれます。

 

露出(exposure)

カメラが撮影のために使う光の量です。被写体の明るさ、シャッタスピードに比例し、絞り値に反比例します。

露出をCCD(フィルム)の適正露出に合わせると、撮影結果が原色に近づきます。

適正露出分をCCDやフィルムに感光させるということは、同じものを暗いところで撮っても明るいところで撮っても同じ写真になるということになります。人間の目の場合、リアルタイムなので露出を一定にすることができず、暗いところでは感度の低い色情報が落ちていって感度の高い明暗情報が優位になります。ということは「見たまま」を撮りたい場合には撮影に工夫が必要ということでしょうか?

露出計は、被写体の明るさを測定する装置です。感度と被写体の明るさがわかると、使用できる絞り値とシャッタスピードの組み合わせが決まります。色々な効果を狙って撮影者がこの組み合わせのうちから1つを選択します。

多くのカメラが自動露出機能を搭載しています。自動露出の場合、曇りの日は、露出が過少になりやすいそうです。また、多くの自動露出では緑色での露出が測定されるようで、赤いもの、青いものなど緑を含まない被写体を撮影する時、露出が過剰になりやすいそうです。

C-2100UZの場合、露出(測光)計が内蔵されています。測定方法を3種類(デジタルESP、中央重点、スポット)から選択することができます。デジタルESPは適当にやってくれます:-)。スポット測光は背景が明るい逆光での撮影時に効果を発揮します。また、露出をロックする「AEロック」、複数回測定して平均を計算する「マルチ測光」機能を持っています。

 

絞り値(F値)

絞り値は、被写界深度(ピントの合う距離範囲)の調整に使います。

絞り値を小さくする(開く)と、ピントの合う距離範囲が狭くなります。大きくする(絞る)と、ピントの合う距離範囲が広がります。

人物写真のように被写体を強調したい時には絞り値を小さくします。

旅行の記念写真のように人物、風景ともピントを合わせたい時には絞り値を大きくします。

 

シャッタスピード

シャッタスピードを上げると、動きの速いものもぶれが少なくできます。

シャッタスピードを下げると、ぶれを強調した躍動感のある写真や暗いもの(夜景)を撮ることができます。

 

一般論として、絞り値とシャッタスピードは一方を決めるともう一方が決まります。

絞り値小、シャッタ高速→特定距離にピントがあった写真になり、動きの速いものが得意。

絞り値大、シャッタ低速→全体にピントがあった写真。動きの速いものが苦手。

 

ピント(focus)

CCD(フィルム)に焦点を結ぶ距離を決めます。ピントはオランダ語です。

現在、たいていのカメラにはオートフォーカス機能が搭載されており、その多くはコントラスト検出方式を用いています。

コントラスト検出方式は、撮影対象のコントラスト(明暗)が一番大きくなった時、ピントが合ったと判断します。

面白いですね。人間も同じかな?

オートフォーカスの機種はたいてい、シャッターボタンを半押しにするとフォーカスをロックすること(AFロック)ができます。被写体が中央にない構図の場合、被写体に向けてAFロックをしておき、構図に戻してシャッターを切ります。また、例えばマクロモードで撮影するような場合、被写体の中のコントラストの強い部分にフォーカスが合います。従って、AFロックした後、カメラを前後に動かして自分の合わせたい場所にフォーカスを持っていくのがよいでしょう。

C-2100UZの場合、横方向コントラスト検出方式です。iESP、スポットの2種類のモードを選択できます。iESPは適当にやってくれます:-)。上記のような撮影テクニックを用いる場合にはスポットモードが適しています。

 

ズーム

カメラの視野角を決めます。

C-2100UZの場合、35mmフィルム換算で38~380mmの望遠撮影が可能です。

ズーム撮影する場合、手ぶれが起きやすくなります。これを防ぐためには、目安として、Xmm望遠の場合、シャッタースピードを1/X秒にするのがよいそうです。手ぶれ補正がある機種ではもう少し遅くてもいいでしょう。

 

ホワイトバランス

人間の目は光源に応じて色を補正しているそうです。これと同じことをデジタルカメラでも行うことができます。

C-2100UZの場合、オート、晴天、雲天、電球、蛍光灯の5つのモードから選択することができます。

 

私がわからないこと

  1. 露出を合わせたら撮影時の明るさはわからなくなるの?
  2. マクロモードって物理的には何をしているの?
  3. ホワイトバランスってアナログカメラではないの?

 

参考サイト

  1. デジタルカメラ入門

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